駐車場入り口の渡り石交換工事:市原市君塚
昨年末に塗装工事を終えたお客様より、駐車場入り口の渡り石の交換工事のご依頼を頂きました。今回はその工事をUPしていきたいと思います。
この石の板の名称をご存じでない方も多数いらっしゃるはず・・・。正式名称は「渡り石」と言います。
言うまでもなく、道路と敷地の境目にある、溝をまたぐための板です。
まずは、古い渡り石を撤去していきます。
この渡り石、中にアンカーと呼ばれる鉄骨が入っている上に圧縮されているため、本当に重いんです。
しかもこの溝、幅が36cmある、今では珍しいタイプの溝なんです。この幅の溝に対応する渡り石は、もはやホームセンターでは手に入りません。
なので、創りました!!!特注サイズの渡り石です。しかも鉄板入りで、強度もアップ!!!
こちらは渡り石を撤去した後の、敷地内土間の端部の写真。欠けている渡り石の部分を補うように、コンクリートで耳が作られていました。
要は、欠けている渡り石ありきで土間を打ったということになります。
新調した特注の渡り石を敷いていくにはこの耳が邪魔になるため、サンダーで切り落としていきます。
耳を切り落とした後はレベル調整(高さ調整)をしながら、木で枠を作っていきます。
そして作った枠の中に、モルタルを流し込んで、平らに慣らしていきます。道路側との高さにバラつきがあるため、モルタルで土台を作ってレベルを調整する作戦です。
モルタルが固まったら、木枠を外していきます。が・・・
実はこのモルタルで作った土台、高めに作ってあるんです。
土台を低く作ってしまうと、渡り石がガタついたときに不陸調整でモルタルを追加して高さを出すことになります。
追加するよりも引く方が簡単ということで高めに作った土台を削って、渡り石の不陸を調整し、ガタつきをなくしていきます。
一枚一枚渡り石置く→ガタつきを確認→不陸調整
これを6回繰り返していきます。
1枚40kgを超える渡り石を6枚敷き、完成しました!!!
塗装工事の際に「駐車場の入り口の石がボロボロで、ガタつくんですよ。交換なんて出来ませんよね?」 そんなご主人さんの一言で、今回施工させて頂きました。
撤去した渡り石も、特注の渡り石も相当な重さ。この重労働をサラッとやってしまう職人さんにも感謝です。今回は渡り石の交換という珍しめの工事でした。