タイルの張り替え・タキステップ3W外階段改修工事：千葉市花見川区幕張本郷
外階段のタイルのひび割れや剥離は大丈夫ですか？タイルは一度ひび割れや欠落してしまったら補修が大変です。今回はその補修方法の1つとして千葉市花見川区幕張本郷のＫ様邸で外階段を複層ビニル床シート（タキステップ3W）で仕上げた改修工事を行いましたのでご報告します。
こちらの階段のタイルは躯体の上にモルタルで下地を造り、そのモルタルが乾く前にタイルの裏面に同じモルタルを薄く塗って上から押さえつける圧着張りという工法で仕上げています。タイルは焼き物なので耐候性はもりろん、カラーバリエーションも豊富で意匠性もあり、色褪せがしにくく水も通さないので外壁や床や水廻りなど様々な場所で使われています。ただ硬質の素材なので施工時の圧着不足や地震や車が通った時の振動など外部からの応力によってひび割れが生じてしまう場合があります。
階段全体にひび割れが発生していて所々欠落しています。ひび割れ箇所から雨水を吸水することで膨張し、乾燥することによって収縮します。それを繰り返すことでモルタル面とタイル面の間に隙間が生じ、特に階段踏み面の段鼻部では階段を踏んだ際の外部応力に耐え切れず欠落してしまったものと思われます。欠落したタイルをきれいに剥がし新しいタイルを埋め込む補修方法もありますが、当然補修した部分は目立ちますし今後他の場所も同じよう不具合が起る可能性も十分考えられましたので、タイルを剥がし別の工法で仕上げる事にしました。
タイルを全部剥がした後はモルタル下地を点検し異常がないことを確認します。そして表面が凸凹しているのでモルタルで左官を行い表面を平らにします。居住しているため1段置きに施工を行い、乾いた後に残りの段を仕上げました。
左官後は5日間乾燥させてから複層ビニル床シートを貼っていきます。今回使用したのはタキロン製床材のタキステップ3Wという床材で、最近では集合住宅や店舗、オフィスなど1日に何度も見かけることもあると思います。タキステップは屋外にも使用できる床材で非常に滑りにくく階段の上り下りに発生する音を軽減します。超重歩行の評価基準なので多くの人が行き交うような場所でも摩耗しにくい素材となります。タキステップは戸建て住宅のタイル仕上げの階段に限らずに限らず、お年寄りがよく利用する施設や足音が気になるアパートの鉄階段などにもお勧めの商材となります。
