ニチハのパミール対策のカバー工法と意匠性高い外壁を復活させるクリア塗装:花見川区幕張町
弊社のブログでもたびたび登場しておりますが、再度ニチハのパミールという屋根についてブログを書き進めていこうと思います。
この屋根は塗装には本当に不向きな屋根なんです。
この屋根材一枚一枚が経年劣化により、ミルフィーユ状に剥がれてきてしまうんです。
上からいくら高級な塗料を塗っても屋根材の内側から劣化してしまうため、塗装には向かない屋根というわけです。そこで今回もカバー工法をご提案させていただきました。
雪止め金具を外し、既存のパミールの上にまずはルーフィングという防水紙を屋根全体に敷き込んでいきます。
その上にガルバリウムの屋根材を施工していきます。
この写真は軒先加工をした上に、一枚目の屋根材を施工しているところです。
今回の商材は稲垣商事のヒランビー、色はご主人さんご希望のウッディグリーンです。
下の段から順番に屋根材を吹いていきます。こちらの写真は棟板金の施工前です。
雨水の侵入を防ぐため、コーキングもしっかりと入れていきます。
今回の屋根は勾配が途中で変化しているため、通常よりも手間がかかりました。
ガルバリウム材を葺くと降雪時に雪が滑りやすくなるため、雪止め金具も取り付けました。
外壁も塗装をしていきます。足場の架設→洗浄後、サイディングとサイディングの間のコーキングを抜き取っていきます。
こちらは換気扇フードの上。塗装してしまえば見えなくなるところではありますが、こういった所もコーキングを施します。
入り隅に関しては、換気扇フードの上と同様に増し打ちにて施工をしていきます。
コーキングを打ち替えてから塗装をかけていくので、仕上がりはもちろん、耐候年数も変わってきます。
今回、まずはこの様な普通のサイディング部分をアステックペイントのリファイン1000Si-IRにて塗装した後に・・・
意匠性の高いサイディング部分をクリヤー塗装にて施工していきました。今回使用したクリヤー塗装の塗料も、アステックペイントのスーパーSDクリヤーJYです。
クリヤー塗装の場合、コーキングの打ち替えは塗装後になりますので、こちらの写真は塗装後にコーキングを打ち替えている写真です。
既に塗装済みのサイディングとの間にも、コーキングを打ち込んでいきます。
使用していくコーキングは、オートンイクシードという耐候年数15年以上の高耐候性のコーキングです。
コーキングを施工した後、マスキングテープをしていた部分のツヤが引けてしまうことがあるので、ローラーで再度、ツヤが引けた部分にクリヤー塗装を施していきます。
いよいよ塗装の工程も最終段階。樋などの附帯物の塗装も行っていきます。
建物正面についていた鋳物の飾り。こちらもミッチャクロンという下塗りを入れた後に、シリコン塗装をしていきます。
この飾りを塗装後に、元の位置に取り付けていきます。
施工完了(Before-After)
サイディングのコーナー部分に高意匠性のサイディングが使用されていて、とてもオシャレな雰囲気でしたのでその雰囲気をそのまま生かした塗装を施しました。
クリヤー塗装以外の部分は、ライトラテという色で仕上げていきました。樋と破風、水切りのコゲ茶色がとてもアクセントになっていますね。