熱源機を選定するためのポイント:市川市妙典
熱源機とは簡単に説明すると、ガスを使用した浴室乾燥暖房や床暖房の機能を備えた給湯器の事です。浴室乾燥暖房機はガスを使用せず電気のみの器具もありますので交換する際は注意が必要です。今回は市川市妙典のT様邸で既存のNORITZ熱源機GTH-2413AWXH-Tを同メーカーGTH-C2450AW3HBLに交換工事を行いましたので、熱源機の選定方法を中心にブログを進めていきたいと思います。
こちらが熱源機の写真でマンションのベランダに設置されています。写真の上部が本体で給湯器よりやや大きいサイズになり、写真の下部は配管カバーで交換する際は予め寸法を測ります。マンションのベランダや戸建ての屋外に設置されていれば、正面に障害物がなければ標準設置型になりますが、マンションのPS(パイプスペース)に設置されている場合はPS扉内・アルコーブ(側方排気)・上方排気・後方排気に分かれますので、まずは設置環境と排気の方向を確認する必要があります。
配管カバーを外すとたくさんの配管が見えます。熱源機は浴室乾燥暖房などの暖房機に接続されている配管を高温と呼び、床暖房に接続されている配管を低温と呼びます。ノーリツのカタログでは高温のみ使用する場合は1温度、高温と低温もしくは低温のみの使用は2温度というように分類されていて、低温の配管が3本以内か6本以内なのかが分かれば熱源機の選定がさらに絞れます。写真の左手前の低温の配管が2本熱源機に接続されていますので、交換する熱源機は標準設置型2温度3P内臓を選びます。
本体の全面パネルを外した写真です。かなり複雑な構造ですが、ここから浴室・台所リモコンや高温・低温器具のリモコン配線を外し新しい熱源機に配線します。特に床暖房の配線は1つのリモコンで、例えばリビングの床のA面・B面といった2系統を制御しているものもあるので、床暖リモコンを交換する場合は制御する系統数に応じて選びます。今回は1系統に対してリモコンが1つとなりました。
最後に号数・おふろ沸かし機能を選択します。号数とは水温+25℃のお湯を1分間で何リットル出湯できるかという給湯能力の事で、24リットル出湯できれば24号となります。できれば既存の号数に合わせた方が良いでしょう。お風呂沸かし機能はオート(自動)とフルオート(全自動)の2種類があり、追い炊き配管洗浄機能が付いているフルオートタイプがお勧めです。まとめになりますが、設置環境・排気方向・低温配管数・号数・お風呂沸かし機能が分かればご自宅の熱源機を交換する時の参考になると思います。ただ屋内設置型や差し湯型や暖房専用など例外もありますし、ドレン配管工事の有無もありますので工事前には必ず現調が必要となります。もし熱源機の交換を考えている方がいましたら気軽にご連絡ください。