ALCボードの外壁塗装工事について:千葉市中央区浜野
一般的な家の壁に使用されている外壁材には、サイディング壁とモルタル壁などがあります。今回はサイディング壁に分類される、ALCのボードの外壁の塗装をさせていただきました。
まず初めにALCについて触れていきたいと思います。ALCとは高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートのことを言います。水にも浮き、軽量で断熱性や耐火性に優れていて遮音性にも優れています。
壁材に使用されるALCは金属網ラス網によって補強されたALCパネルです。そんなALCは数ある外壁の中でも紹介したように、多機能な外壁材で注目を今現在も浴びています。
こちらが今回施工させて頂いたALCのご自宅になります。家を建てて以来まだ一度も塗装やメンテナンスには入っていなかったので、雨染みや防水効果の減少、藻などの発生が目立っていました。
もう一つ代表的な傷みが目地(シーリング部分)の経年劣化になります。縦目地はもちろんのこと、ALCには横にも目地がありサッシ廻りなども含めてシーリングの痩せやひび割れが発生していました。
ALCは吸収性が高く水に弱いという特徴があるので、表面の防水処理が寿命や耐久性に影響するのです。ALC壁の塗り替えのタイミングの目安としては、目地のシーリングの劣化が指標になるといっても過言ではありません。
足場を仮設後はまず初めに洗浄をしていきます。今まで蓄積されていた汚れや苔などを高圧洗浄機を使って隅々まで綺麗に洗浄をしていきます。今回は屋根の例をあげてみたいと思います。
この洗浄機の圧力は100キロから150キロ圧です。数字ではピンとこないと思いますが、車のコイン洗車機が約70キロから80キロ圧になるので、単純に1.5倍から2倍の力で洗浄しています。
こちらの写真は洗浄後ですが、一目瞭然ですね。汚れが綺麗にとれたのがわかるかと思います。
それでは塗装する際になぜ洗浄をするのか?
それは外壁・屋根塗装をする際に塗料をより密着させる為です。洗浄が不十分だと接着力が弱くなってしまうので塗膜の剥離の原因となるのです。しっかりと洗浄できているかしっかりと確認しましょう!
今回は壁はSK化研のクリーンマイルドフッ素、屋根はアステックペイントのスーパーシャネツサーモF(フッ素)での塗装になります。
どちらも耐候年数が長く人気のある材料です。
目地のシーリング処理を続いて行っていきます。
サッシ廻りにははみ出し防止の為にマスキング養生をしていきます。その後プライマーを刷毛で塗りシーリング材をうっていきます。
ALCボードのご自宅は縦目地はもちろん横目地もあるのでサッシ廻りや入隅をあわせると400m以上あったりします。
下塗り後の写真になります。
下塗り材はSK化研のソフトサーフSGにて施工しました。 ソフトサーフSGは下地調整、下塗り、中塗りの機能を備えていて旧塗膜表面の微細なヒビ割れなどをカバーできる材料になります。
下塗りが終わった後はいよいよ色を付けていきます。写真の右側が中塗りを終えた部分になります。
上塗りにも中塗りと同じ塗料を使うのが一般的です。
ただ、中塗りと上塗りで、あえて違う色を使うと塗り残しが減るメリットというのもあります。
今回は同じ色で塗りましたが、しっかりと点検をしたので綺麗に仕上げることができました。
壁・屋根が仕上がり次第、附帯物の塗装に入っていきます。
写真は雨戸・戸袋に塗料を吹き付けているところになります。雨戸以外にも雨樋や破風板などアルミサッシ以外のところはすべて塗っていきます。
附帯部の塗装が終わり、最終の点検が終わったら足場を解体していきます。
最終の点検とは、塗り残しはもちろん、ペンキがはねて他のところに付着がないかなど、家全体だけでなく周辺も含めてしっかりと確認していきます。
施工前と比べて綺麗になったのは一目瞭然ですね。
今回使用した材料は、外壁屋根ともに汚れなども付きにくく、色褪せにも強いのでひとまず外回りに関しては安心かと思います。
ALCボードはアパートやマンション、戸建てなど色々な建物で使われていますが、始めの方にお伝えしたように、水に弱いという弱点があるので、10年~15年に1度は塗り替えの必要があります。(立地条件などによって変わります。)
ALCボードのご自宅に限らず、家に住まわれている以上は、時期をおいて外壁塗装やメンテナンスは必要となるので、少しでも永く快適に住み続けるためには、ご自宅の早目のメンテナンスをお勧めします。
ALCボードへの外壁塗装のご相談はオリエンタルホームサービスまで、お気軽にどうぞ。