外壁・屋根塗装の耐用年数のバランスについて
外壁塗装をするにあたって耐用年数や耐久年数という言葉を耳にすることがあると思います。
今回ご紹介するのは外壁塗装・屋根塗装の塗り替えついて、特に耐用年数やそのバランスなどにもふれていきたいと思います。
耐用年数は各材料ごとで違い、塗り替えたときにもし外壁と屋根の塗料の耐用年数があまりに差があるとおのずと外壁と屋根の痛みにも差が出てきてしまいます。
その結果次回塗装する際に外壁だけ屋根だけといったケースになってしまう可能性がでてきてしまうのです。そういったことをなくすために家を塗り替える時には耐候年数のバランスや組み合わせが重要になってくるのです。
今回塗装したのは外壁面は窯業系のサイディングボードで、屋根はコロニアルのご自宅になります。外壁の商材はSK化研のクリーンマイルドフッ素とアステックペイントの無機クリアーで塗り分けで塗装し、屋根はアステックペイントのスーパーシャネツサーモフッ素での塗装になります。
施工前の外壁面になります。
築年数が12年経ちますので防水効果が切れ雨染みや苔や藻が生えています。まず始めに足場を組みます。もちろんいきなり塗装に入ることはできません。雨染みなどの汚れをとるために隅々まで洗浄を行っていった後にいよいよ塗装の工程に入れます。
施工後の写真になります。
レンガ調の部分はクリヤー塗装になり、黄色く見えている所は通常の塗りつぶしの塗装をしました。クリヤー塗装は通常の塗りつぶしの塗装より工程が1回少なく2回の塗装なります。どちらも綺麗に仕上がり新築当時の輝きを取り戻せたのではないでしょうか。それぞれ耐用年数は15年から20年となっているため相性もバッチリです。
目地を打ち替えた写真になります。クリヤー塗装の場合は塗装をした後に目地を打ち替えるため目地の色も外壁の色と同様に選ばなくてはいけません。この目地の色選びも大事になり、会社によっては選ばせてくれないところもあるかもしれませんが、塗り替える際は聞いてみるのも良いと思います。
写真の中央に白い部分があるのがわかるでしょうか?こちらはクリヤー塗装をする前の写真になりますが、この様に小さく欠落している所などは現場で調色(色を合わす)をしてタッチアップをしてからクリヤー塗装をしていきます。これがなかなか難しく外壁の方角りより色褪せ具合が違ったり、クリヤー塗装をすることにより色が変わったりします。このためしっかりと調色をしていくことが大事になってきます。
施工前の屋根の写真です。
屋根は外壁よりも紫外線を受けやすい環境にあるので、足場仮設後に屋根にあがってみると想像以上に傷んでいるケースがあります。
施工後の屋根の写真です。
屋根も外壁と同様に通常は3回塗装になります。ただし、コロニアルの屋根にはタスペーサーを挿入する必要があります。(例外もありタスペーサーを挿入できないこともあります)タスペーサーとは縁切り用の部材で雨漏りの原因となる雨水が屋根裏に逆流する毛細管現象を抑えるものになります。耐用年数は外壁と同様に15年から20年となります。
こちらが完工後の写真になります。
色はご主人様が中心に決めて頂きました。外壁面はクリーム系統になり、屋根はグリーン系統の濃い色になりました。附帯部は統一感を出すためにこげ茶を中心にまとめました。今回使用させて頂いた、クリーンマイルドフッ素・無機ハイブリットクリヤーとスーパーシャネツサーモFの組み合わせは機能と耐用年数もバッチリな組み合せになっています。
外壁の塗装は大きな費用もかかりますし、10年、20年に一度の工事になると思うので失敗(工事内容はもちろん耐用年数の組み合わせの違いなど)はないようにしたいですね。 外壁塗装で耐用年数などについてご質問がある方は是非当社までご連絡ください。