高所作業車でビル外壁からの雨漏りを修理:千葉市中央区
外壁のハシゴ等が届かない位置での雨漏りや、ちょっとしたメンテナンスをしたいけれども、足場に費用をかけてまでやるにはちょっと、とお考えのオーナー様も多いかと思います。そんな大型物件やビルをお持ちのオーナー様にぜひお勧めなのが「高所作業車」です。
とはいっても、自社所有の高所作業車が出動・・・というわけではありません。
この車は頻繁に使うわけでもないので、この業界ではそういう場合は専門業者から「レンタル」をします。
レンタルは1日から可能で、大型車を止めるスペースさえあれば作業は可能です。作業高さも9mから27mまで上がれるタイプがあり、最高は40mくらいまで上がれるものもあります。ちなみに今回は8階の作業だった為、27mまで上がれる車両を手配しました。
高所作業車を使うに当たってのデメリットはというと、車を停めるスペースに加えて、かご付きアームを振れるスペースも確保できないとダメというところです。
さらに警察に道路使用許可を申請したり、ガードマンを付けないといけなかったりと、いくつかの手間も存在します。
こちらが、今回施工するビルになります。
8Fにあるボクシングジムの外壁のサッシからの雨漏りがあり、上階から順に7F・5F・4Fと雨漏りがあるので、上から順に作業しながら降りてきます。
どの階のサッシからも水は浸入してきているのですが、全部のサッシからという訳ではなく、各階によって漏れているサッシが違う為、一つ一つ確認しなければならないため作業効率が悪くなります。
ちなみに高所作業車とはこんな車です。
街中で見るとすると、信号機の電球交換や電柱の機材交換作業などで見ることがありますね。
まずは高所作業車を外壁横の所定の位置に駐車し、補助の足場を展開した後、作業用かごのアームを伸ばしていきます。
今回は歩道に車をセットする為、警察に道路使用許可の申請をしました。(車道を使用する際にも申請は必要となります)
アームを伸ばし、8Fまで到達しました。
高所で作業をするため、下に物を落とさない様に気を付けなければなりません。
作業箇所の真下には人が侵入できない様に、カラーコーンなどを置き配慮します。
1Fは飲食店なので人の出入りがあるため、ガードマンを置いて安全に誘導をしなければなりません。
この写真は施工前になります。
サッシと建物構造物の間にあるシール剤(隙間の充填剤)がカチカチに硬化して、防水機能が働いていません。つまりこれが外壁からの雨漏りの原因になると言うことです。
既存のシール剤を切開し取り外して行きます。
そして新規でシール剤を打つ箇所の確保をします。
こちらが施工後の写真です。
新規でシール剤を打ち、ついでにサッシとガラスの間にあった隙間も埋めました。
こちらの階は、建物構造物との隙間がタテに走っているため、通常の雨では漏れる事はないのですが、風が強い台風の時の様に、吹きつけ続ける雨の時などに外壁から漏水するようです。
まずは、悪い所を切開します。
悪い部分を撤去しなければ完治はいたしません。
上からシール剤を塗り重ねるという方法もあるのですが、それではすぐに傷んでしまい、また同じ状況になってしまいます。
テープ養生後にプライマー(材料の付着をよくする為の下地剤)を塗布しシール剤を打ち直していきます。
他にも、現状は雨漏りをしていないのですが、サッシとガラスの隙間を埋めていたパッキンも経年劣化で痩せてしまい、隙間が出来ている階もありましたので、そこも追加でシール施工をしました。
テープ養生をしてシール剤を充填してゆくのですが、ガラスとサッシの間なのでシール剤に色が付いていると見栄えも悪いので、ここは透明クリアー色のシール剤を使用します。
既存で雨が漏れている箇所への施工、さらにこれから漏れるのではないかという箇所への予防施工もいたしました。
実際の作業風景はこの様にオペレーターを付けての作業になります。
細かい移動などをオペレーターの方に伝え、作業かごを上下左右と動かしてもらいます。
オペレーターの方の腕が良いと作業もスムーズになります。
高所作業は許可申請をしてから許可が下りるまで一週間程度かかります。
効率良く工程をこなして行かないと、許可証の再申請が必要になり余計な時間がかかってしまうので、工事は慎重、かつスピーディーに。
と、このように道路使用やガードマンなどの手配など、手間のかかることもほどほどありますが、足場を組む費用の10分の1くらいで同じ作業が出来るため、高所作業車での施工はとても経済的になります。
ビルやアパートなどの大型物件のオーナー様には是非お勧めです。