2024.01.21
サイディングのクリヤー塗装前の付着テスト:船橋市旭町
外壁塗装
築10年程度の戸建て住宅の外壁塗装のご依頼をいただきました。施主様のご希望は意匠性の高いデザインを維持するクリヤー塗装でした。ただ、ここで施工する側の悩みが出てきます(悩まない方もいるようですが・・・)。それは塗料が付着するかどうかです。と言うのも近年、サイディングのコーティングが長持ちするように各サイディングメーカーの仕上げ材がどんどん良くなっています。逆に言えば「汚れがつきにくい・痛みにくい」と言う事は塗料が付着しにくいと言う事になります。そこは各塗料メーカーも対策がなされ「難付着用の下塗材」があるのですが特に光触媒が施してあるものについては下塗りを使わないクリヤー塗装は難しいとされています。そこで実際に塗料が付着するかどうかのテストが必要となるわけです。
付着テスト
一部をマスキングテープで囲い、表面の汚れを綺麗にします。汚れがついていては話になりません。表面をブロワで乾かします
さらに温風で乾かします。表面がしっかり乾燥したら実際に塗装してみます。後日、塗料が乾燥後に下地との付着の具合を確認します・・・結果はしっかりと付着しているのが確認できたので予定通り全面をクリヤー塗装する事となりました。仮に剝がれ等が発生した場合は難付着用の下塗り材を塗布して塗りつぶしの仕上げになります(毛の短いローラーで2色塗分け塗装も可能ですが基材の凹凸の具合により仕上がりにムラが生じます)この付着テストは「作業時間・もしかしたら無駄になるかもしれないクリヤ塗料」がネックにはなりますが、いざ足場を架けて塗装が始まってから「クリヤ塗膜が剝がれてきた!どうしよう…」みたいな大博打は私には出来ません。最初に現地調査に伺った時に「あれ、表面のこの感じはあやしいな」と思ったら付着テスト必須だと思います!