塗装前に模様付け(パターン付け・肌合わせ)をしました
モルタル壁の塗膜が剥がれ落ちてしまっている、若しくは浮き上がってしまっている状態でお困りの方がいらっしゃると思います。
通常塗装工事は洗浄、ひび割れ補修、下塗り、中塗り、上塗りで仕上げていきます。
塗装作業を行う前に既存塗膜の状態を確認して浮いている所をケレン(削る)等を行って塗装下地を綺麗な状態に戻しますが塗膜のしっかりしている所はゴツゴツしていたり凸凹していたり「模様・柄」があります。
ケレンを行うと塗膜が無くなり下地が平らになるので「模様・柄」が消えてしまいます。
この状態で塗装をすると外壁面に統一感が無くなってしまうので新たに周囲に合わせて「模様・柄」をつけます。
これが「パターン付け・肌合わせ」と言う作業になります。
いくつかやり方があるので紹介していきます。
1. マスチックローラーを使う(特殊なローラーを使用します)
表面にツブツブ・ザラザラした模様を出していきます。
旧塗膜をケレンしたら吸いこみ止めのシーラーを塗布します。
エスケー化研・水性ミラクシーラーエコを使用。
シーラーが乾いたら周囲の柄に合わせてエスケー化研・ソフトサーフをマスチックローラーを使って凹凸をつけながら塗布していき
十分に乾燥させたら仕上げ材を塗布します。仕上げ材はエスケー化研・弾性クリーンマイルドシリコンを使用しました。
2. レナラック吹き(玉を吹いてから頭をローラーで押えます)
表面に大きな凹凸を出していきます。
下地がえぐれていたので洗浄で汚れを落としてからモルタルで左官を行い、平らな状態をつくり
吸いこみ止めのシーラーを塗布して、乾燥したら周囲の柄に合わせてエスケー化研・レナラックを専用の機械を使って均等に吹きつけて凹凸をつけます。
上げ材エスケー化研・水性セラミシリコンを塗布します。
外壁を綺麗に塗る事は難しい作業ではありません。
しかし下地処理をどういったやり方でするか、どう手を加えるかで綺麗プラス仕上がりに差が出ます。
一生に何度も出来ない工事が外装工事です。だからこそ妥協はするべきではないと思います。
塗装作業が完了して足場を解体したときに建物の全貌が見えます。
その時の施主様の笑顔が見れるようにしっかり工事を行っていきます。
外壁の状態・立地条件等により適した工事方法、材料が変わってきます。
耐久年数に優れている商材、機能性のある商材等色々あるので、施主様がどうしたいかを現実に繋げられるように提案できればと思います。