遮断熱効果のある添加剤を配合して屋根瓦を塗装:船橋市坪井西
今回ブログにアップさせて頂く瓦は陶器瓦になりますが、建物が高台に位置し、吹き抜けの内装になっているので、屋根の蓄熱により室内が暑いとのご依頼を受けました。
現状のままだと何も変化がないので、塗料に添加するだけで遮断熱の効果が得られる添加剤を配合して塗装することになりました。
まず、陶器瓦には普通の屋根材は塗装できないので、陶器瓦専用の屋根材を選定します。
今回塗装したのは、オリエンタル塗料工業株式会社のトウキマイルドを選びました。こちらに添加材を配合して施工していきたいと思います。
最近の屋根材で多く普及されているのが、カラーベスト(平板スレート)になります。
カラーベストは10年くらいになると塗装が必要になります。
そのほかに瓦が多くありますが、種類によって塗装が必要の瓦もあれば、必要のない瓦もあります。
塗装推奨の瓦は、モニエル瓦・プレスセメント瓦・セメント瓦が代表的になりますが、陶器瓦・釉薬瓦・素焼き瓦などは、基本的には塗装が必要のない瓦となっています。ですが、状況によっては塗装が必要なケースもあるのが今回の様な案件になります。
<建物全景>
高台に位置するので、夏場は暑いことが予想されます。足場を設置するので、外壁塗装工事も合わせて行っていきます。
<屋根施工前写真>
高圧洗浄後になります。銀黒調の陶器瓦です。
陶器瓦の高圧洗浄は、通常のスレート瓦より水圧を下げて施工しないと雨漏りの可能性があるので注意です。
<屋根使用塗料>
オリエンタル塗料工業(株)トウキマイルド(弱溶剤二液型シリコン樹脂塗料)
<遮断熱添加剤>
RAKコート
RAKコートは一般の塗料に添加して攪拌するだけで、遮熱・断熱効果を付加することができる遮熱塗料化のための添加剤です。
<遮断熱添加剤>
様々な塗料に配合することが出来るので、コスト的にも抑えられ効果を発揮できます。
<施工中写真>
トウキマイルドは2回塗装の為、下塗りが不要です。(主剤2工程)既存の瓦の汚れ・苔などは確実に取り除かないといけません。
今回塗装した色は、シルバーブラックという色なので、既存の色合いとあまり変化がみられませんが綺麗に仕上がりました。
<外壁施工前写真>
外壁も塗装を行なっていきます。高圧洗浄・開口部ビニール養生を行い、作業に入ります。
<外壁施工中写真>
シーリング処理を行っていきます。
既存がALCボードなので、全体的に増し打ちを行っていきます。外壁の一部にツタが這っていたので、焼却除去していきます。
<外壁施工中写真>
外壁の下塗りを行っていきます。全体に万遍なく塗布していきます。
<外壁施工中写真>
下塗り終了後、中塗り及び上塗りを行います。お客様のご要望により、3分艶で施行しました。附帯部の塗装も合わせて3分艶にしています。
使用した塗料はアステックペイント:超低汚染リファイン1000MF-IRで施行しました。
<ベランダデッキ施工前写真>
ベランダのデッキも傷んでいたので、塗装を行なっていきます。良く使うスペースなので、屋根同様に遮断熱添加剤を配合して塗装していきます。
<デッキ施工中写真>
RAKコートを添加して塗装しました。色は、附帯部と合わせて塗装したので統一感のある仕上がりになりました。
施工完了(before → After)
施工完了です。グレーを基調にしたシックな仕上がりになりました。
屋根の遮断熱効果がこれからどのように発揮するのか楽しみです。陶器瓦の塗装も可能なので、色を替えてみたい等ありましたらご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。