スーパーガルテクト(アイジ―工業)による屋根カバー工法
屋根材の剥がれの原因で良く上がるのが「ニチハのパミール」という部材があります。
たびたび弊社のブログやインターネットなどで出てきています。
年数を重ねるとミルフィーユ状に剥がれていくので、塗装を施しても下から剥がれていきます。
短期間で屋根に不具合が見られる可能性が高いです。
ということで、こちらの屋根材は「塗装工事」が基本的には不可になります。
この場合は重ね葺き(カバー工法)が一般的に最善の施工になるわけですが、屋根材も様々あります。
今回施工させて頂いた屋根材は、アイジー工業:スーパーガルテクトで施行しました。
特徴としては、遮熱性・断熱性・高級感のある質感となります。
コスト的には若干上がりますが、長期の保証(メーカー保証)・耐久性に優れているので、建物および立地条件としてはお勧めになります。
足場を設置するので外壁塗装・ベランダ防水工事と合わせて施行していきます。
施工前全体写真
施工前屋根写真
築年数は11年程です。状態は軽度ですが、塗装工事は出来ない状態と思って良いでしょう。
パミールの場合、施工前は状態が軽度でも洗浄を行うと悪化することがほとんどなので、担当者の現調・図面などで調べる必要があると思います。
パミールは小口部分(○印)がミルフィーユ状に膨れていることが多いので、それで見分けることもできます。
この端っこの部分が複層状にバサバサとなっていて、状態が悪いと剥がれて崩れている事もあります。
洗浄するとこの部分が飛び散って大変な事になります。
施工中屋根写真
既存の棟板金を撤去していきます。アンテナがある場合は位置をずらすので、施工完了後に調整が必要になります。
施工中屋根写真
ルーフィングを下から貼っていきます。屋根工事の場合は下から施工していきますので、軒先の加工を行います。
注意点としては、建物の状況、雨樋の形状によっては、雨樋も交換しなければならないといけないので、現調時に担当者と打ち合わせを行ってください。
写真右の黒いものは棟板金部分の部材です。
基本的には木材の貫板を使用しますが、経年劣化により腐食する場合もありますので、オプションで樹脂製の板に変更する事が出来ます。
施工中屋根写真
雪止め金具を設置しています。ガルバリウムの場合は、非常に滑りやすくなるので確実につけた方が良いと思います。
屋根完了写真
施工完了です。今回使用した色はシェイドチャコールになります。その他に4種類の色がありますので、家の外壁の色に合わせて施工したら雰囲気も変わり良いと思います。
外壁完了写真
使用した商材は、アステックペイントのリファイン1000Si-IRです。
雨樋の交換は必要なかったので、サッシの色に合わせて塗装しました。
ベランダ防水完了写真
既存の防水はFRP防水だったので、ガラスマットを敷き直し施行しました。
施工前 〜 施工後
雨により多少工期が長引きましたが、ご満足いただけました。
外壁は淡いピンクとホワイト仕上げ、既存の外壁に近い様に仕上がりました。
今年も残りわずかですが、外装工事をご検討されてる方はまずはお気軽に御連絡下さい。