立地条件・相性から考えるデザイナー住宅の塗装工事:船橋市西船
今回塗り替えさせて頂いた住宅はデザイナーズ住宅なので特徴あるオシャレな外観の建物になります。
塗装工事に関わる仕事に就いてから、様々な色・姿形をした建物の施工に携わってきました。和風な家から洋風な家、サイディングボードからトタンなど、その特徴は様々です。
最近では新築を建てる会社によって、かなり特徴のあるデザインの住宅であったりするので、外壁の種類によっては塗料の選択肢が限られるし、建物の立地条件で相性もあったりすると思います。
日が良く当たって夏場暑い建物には、遮熱の塗装が適正だと思いますし、逆に湿気が多く、外壁に藻などが生えやすい建物には、藻が付きにくい塗装が良いと思います。ですので、家を塗り替えるにあたって、そういった状況に合わせた最適な塗装を選択するのも、家を守る・よりよい生活空間を造るために必要なことだと考えています。
<外壁施工前写真1>
1F:ジョリパット(意匠装飾仕上塗材)
2F:ガルバリウム
外塀:ジョリパット(意匠装飾仕上塗材)
ラティス・ウッドデッキ:木部
築年数:12~13年
<外壁施工写真2>
今回の施工は、2Fガルバリウムは塗装せず、高圧洗浄のみとなります。
1Fは現状に合せた塗装を提案致しました。現状の塗材は通気の良い塗装で、艶が無い塗装材になります。
お客様のご要望として、現状の状態をあまり崩したくないとの事だったので、今回はSK化研 アートフレッシュ(意匠性塗材に相性が良い改修用塗料)で仕上げました。
<屋根施工写真1>
屋根:ガルバリウム(縦葺き)
既存の塗装材は、相性が良くなかったのか、年数にしてはかなり傷みが目立ちます。
前回は水性の塗装材で施工されていたので、作業としては、現在密着が悪いところを研磨し、今回使用するミズタニペイント 快適サーモSi(金属系屋根材)の密着を良くするために施工していきます。
<屋根施工中>
研磨後、下塗り材の快適サーモ プライマークリームを塗布していきます。
悩みの一つとして、金属屋根ですし日当たりも良いとの事なので、遮熱効果の高い屋根材を選択しました。
基本的に、色が白ければ白いほど遮熱性能が発揮されるので、サーモホワイトで塗装しました。
<屋根施工完了>
上塗り後、保護クリアーとしてカラークリアーを塗布して完了です。
屋根が白いと汚れが目立ちやすい事もあるのですが、カラークリアーを塗ることで高い耐候性が期待できます。
また、ご要望で遮熱の高い方が良いとの事だったので、今回の塗装が適正だと思います。
<外壁施工中>
1Fの外壁は植栽が多いこともあるので、苔・藻が多く付着していました。ですので、まず高圧洗浄の前に薬剤を散布していきます。
使用しているのは、スペースショット(外壁用クリーナー)です。
散布してから乾燥させたほうが汚れが落ちやすいので、1日空けてから高圧洗浄を施工しました。
<外壁施工中>
下地材を塗布していきます。
塗料の吸い込みが激しいのでまんべんなく塗装していきます。
※塗料の吸い込み:壁剤に塗料が吸い込まれ、塗りムラができたり、塗料が多めに必要になる。
<外壁施工中>
上塗り材を塗布していきます。(2工程)艶がないので、前回と雰囲気は変わらず仕上がりました。
骨材も含まれているので、凹凸もきちんと残り、イメージ通りになりました。
<外壁施工中>
窓枠は木材で出来ているので、ウッドデッキ・ラティスと同様に、防腐剤を塗装しました。使用しているのはキシラデコール(木部用保護塗料)です。
木材を生かすのに最適な塗料なのでウッドデッキなどはこちらの塗装材が適正です。
<施工完了>
外壁の色も明るくなり、気持ちの良いリフレッシュができました。
今回は雨樋などの附帯部も3分艶で塗装しましたので、落ち着いた雰囲気になりました。
塗装工事もただ塗るだけの工事ではないので、その家にあった施工方法があると思います。
塗り替えをお考えの方は是非ご連絡下さい。適正なプランをご提案出来ればと思っています。