古くなったアルミ玄関ドアをカバー工法にて改修工事をしました:船橋市上山町
アルミ玄関ドアも年数の経過とともに傷みや不具合が徐々に目立ち始めます。
症状としては①色褪せ②腐食③建付け悪い・・・等が挙げられます。
「とりあえず扉だけ交換したい!」と思われる方が大半だと思いますが、製造メーカーが無くなっていたり、既設の丁番(扉をドア枠に固定している金具)のサイズ、位置、厚み等が新しい物とは違う等の理由でドア枠ごと交換が必要となるケースがほとんどです。
しかし、現状のドア枠を解体→下地を造り直す→壁紙を貼り替えて→外壁の補修をして・・・となると工期、費用を要してしまいます。
そこで今主流となる交換方法に、既設の枠の上に新しい枠を被せる工法、「カバー工法」があります。
<カバー工法の手順概略>1.既存のドアを外す→2.既存枠の上に新枠をかぶせる→3.新しいドアを付ける
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カバー工法のメリットは・・・
①通常1日で作業が終わるので工期の短縮が測れる。
②その他の工事を必要としないので改修費用の負担が軽減される。
③古いドア枠が見えずに新築ドアのように仕上がる。
④粉塵等が出ないので近所に迷惑をかけにくい。
玄関ドアの工事となると施主様の立会が必要不可欠になりますが、この方法であれば1日のみの立会で済みます。
<施工前>
全体的に白っぽくなり色褪せが目立ち始めてます。
<施工前>
明り窓の下がパッキン等の劣化により内部に水が入って錆が浮き出てきていて膨らんでいます。
指で押すとベコベコします。
アルミドアと言っても中身に一部組立用のスチールなどが入っているので錆が発生してしまう事があります・・・
<施工中>
専用の機械を使って、既設ドアの倒れや傾きなどを確認します。検査の結果、上部と下部で1センチ傾いていました。年数が経つと歪みが発生するんですね・・・。
<施工中>
既設ドア枠の内側に新しいドア枠を取付ます。傾きはスペーサー(隙間を埋める部材)を挟み込んで是正しながら垂直に設置していきます。
<施工中>
ドア枠設置後、水が入らないようにコーキングでしっかり隙間を埋めていきます。そして、既設のドア枠の上から化粧額縁枠を被せていきます。これによってさらに立体的になり存在感が増していきます。
<施工中>
室内側です。細部をコーキングで納めて、土間タイル面とドア枠の段差を無くす為に専用の下枠段差緩和材を取付ます。これでつまづく心配もいりません。室内側も既設のドア枠は見えなくなります。
施工前は色褪せしていたドアですが・・・
交換後はスタイリッシュです。まさに新築ドア同様ですね。
既設は縦ラインの明かり窓のドアでしたが、窓にシャープな井桁格子をあしらったスタイリッシュなドアに変わりました。
ドアハンドルも大きくなり開け閉めもしやすくなりました。
鍵はディンプルキー(優れた耐ピッキング性能をもつ鍵)を採用し防犯性に配慮しています。
室内側のサムターン(鍵の開閉をするツマミ)も脱着出来るので、万が一ガラスを割られて手を入れられても、内側からは開閉出来ません。
見た目も大事ですが防犯性もかなり重要です。
玄関は「家の顔」になる大事なポイントなので絶対妥協はしたくないですね。
僕の実家の玄関ドアもそろそろやらないとダメなのを思い出しました。